河合隼雄先生の本です。もう販売していないみたいなのでご興味のある方は図書館で探してみてください。
5歳の子が置き去りにされて餓死してしまったり、高校生がお友達を殺害してしまったり苦しい事件が多いですね。
そこに絡むのは親の都合。「自分の人生を精いっぱい生きていれば子供には何もしなくても分かってくれる。親の背を見て子は育つ。」みたいな考えは危険だということですね。
親になっても自分の都合を第一優先に考えて行動してしまう大人が多くなったということでしょうか。昔だって多かったと思いますけど。きっとそうではない大人との出会いもあって子供は「自分の親は変だ。こうなってはいけない。」と学べたのかもしれません。
現在は親戚付き合いもご近所関係も昔に比べて希薄になってきて、自己責任率が高くなっているので、すごくがんばっている親と子供に関しては無関心という親に分かれているのかもしれません。
こういう現実をニュースで見るとAmazonランキングにのっている「置かれた場所で咲きなさい。」とかどういう役割を果たすのだろうかと思います。
親に置き去りにされた5歳の子はどうやって咲くことができたのだろうかと思います。
子育てを終えられたお客さまとお話ししていて「きっと親にされたように子供も同じように自分の子供を育ててしまうと思う。」とおっしゃっていたけれど、もし5歳の子が餓死せずに助かって大人になっても、同じように自分の子供を飢えさせてしまうのだろうか?