言語性優位?!

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Nice!

とっちゃんが3月に受けた発達検査の結果は、思ってもみなかった言語性優位。
結果を聞いたときは、ちょっとびっくり。
でも、よくよく考えると、納得だったりしました。
標識やマーク、数字や記号が好きな人が自閉症の人に多いと言われますが、そんなものには全く興味を示さなかった とっちゃん。なるほど…そうかも…。

とっちゃんが広汎性発達障害と分かって、視覚支援が有効と言われ、私なりに視覚支援なるものを試してみました。
写真をカードにしてみたり、絵をかいてみたり、やってみたけど…、期待した程、反応は良くなくて、と言うか…カードで遊ぶばっかりで、支援には至りませんでいた。
がっかり…(泣)
その時は、カードより、ゆっくり丁寧に話した方が伝わるような気がしたのも事実です。
私も漠然と視覚支援は必要ないのか?? なんて、その当時思いました。

けれど、とっちゃんが相手の表情を読むことが苦手だと気が付いて、表情カードを作ったら、とっちゃんは、「こんなのが欲しかった。」と、ものすごく喜びました。そして自分でもカードを持ってきて使うほどになりました。

その後は、とっちゃんの苦手なこと、不安なことをスケジュール化したり、私が伝えたいことを絵にしたり(順番を守ろうとか、注射の時は暴れない→その後ご褒美があるよ 等)、着替えの手順の写真カードにしてみたりしました。
とっちゃんの支援のツボにはまると、これらはものすごく有効な支援になって、効果バツグンでした。
けれど、この視覚支援をずっと必要としているわけじゃないのです。
とっちゃん自身が分かってしまえば、当然必要なくなります。(絵カード、写真カードを見なくなります。)
それは、どういうことかと言うと、とっちゃんは、ある程度言葉での指示は理解出来ているけれど、自閉症特有の、想像力のなさのために不安が大きかったり、やるべきことを忘れてしまうことが不安な場合が多く、それを解消するために視覚支援が有効なのだということだと思います。
言葉による指示や質問の答えは、音として耳に入り、消えていきます。特に聴覚的短期記憶が苦手なとっちゃんは、言葉だけだと不安になる場面があるのでしょう。

※ 聴覚的短期記憶が弱い……例えば言葉(指示など)が3個以上になると、初めの言葉と最後の言葉は覚えていても、真ん中の言葉が抜けてしまうとか、最初の言葉を忘れてしまうとか、言われてすぐのことでも、すべて記憶出来ません。

それが不安なのです。だから、同じ質問を何回も繰り返すことがあります。
こんな時、紙に答えをかいてあげるだけでも、不安が解消されます。〈行き先メモ〉

だから、言語性優位だから、視覚支援は必要ないよね、と言われると、とっちゃんは困ります。特にスケジュールなんかは、消えていかない情報として、不安になったら何回も見られるという、とっても有効は視覚支援です。

去年、受けた発達検査では、11ヶ月の遅れがあると言われた とっちゃんですが、遅れは この1年でなんとか追いつくことが出来ました。とっちゃんがこれだけ伸びたということは、とっちゃん自身が持っていた力と特性に合わせた対応や療育が良かったのだと思います。もしも、私達が、児童相談所で言われた「どちらかと言えば普通です。」という言葉を信じ続けていたら、とっちゃんはここまで伸びてくれなかったと思います。
今も「何で?どうして?」って苦しんでいたかもしれません。〈診断前(1)〉

それでも、今回の発達検査では、見通しの悪さ、視覚刺激に対しての弱さ、注意力が弱く聴覚的短期記憶が苦手など弱い部分もあって、かなり凸凹の評価表になっています。
だから、たぶん発達障害っていうことになるんですが…。

とっちゃんの弱い部分を支援して、とっちゃんの得意な部分を伸ばしてあげられるよう、これからも頑張っていきたいです。

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投稿者: ゆっくりいこう 投稿日時: 2007-08-14 (火) 01:05