前回の記事からもう何日も経ってしまいました。
4月から7月までの火曜日、全14回、「臨床心理学」の講義を受ける機会に恵まれて通っていました。
名古屋市立大学看護学部3年生の授業です。
その授業に今回、市民公開として10名の応募がありました。
150名近く応募があったそうですが、見事に当たりこの機会を得ました。
内容は
1.臨床心理学入門(成り立ちなど)
2.臨床心理学の対象(正常と異常)
3.臨床心理学の対象(発達的視点)
4.臨床心理学の対象(心理的適応と不適応)
5.臨床心理学の対象(診断基準とその背景)
6.臨床心理学的人間理解(心理アセスメントの基本)
7.臨床心理学的人間理解(検査によるアセスメント)
8.臨床心理学的人間理解(看護版応答態度診断テスト)
9.臨床心理学的援助の方法(個人へ)
10.臨床心理学的援助(家族、地域社会、集団へ)
11.臨床心理学的援助(カウンセリングの基本)
12.臨床心理学的援助(カウンセリングのキーワード)
13.臨床心理学の実践領域
14.臨床心理学の学び方
目次の抜粋です。
目次を見ただけでも未だになんのことやらというのもあります。
5月から仕事が増えました。今までは月、火、金でしたが水曜日の授業を頼まれました。2年生のエクセル上級で、1年生に受け持った学生ばかりなので気が楽でした。しかし、その仕事を受けることは私に土日もなく働けというようなものでした。授業の準備やチェックがあるので。。「欲」が強いのか、その仕事を受けてしまいました。
4月からの週1回のこの講座、これだけでも昨年度からすると増えていて慌しさを増していたのに、さらに仕事を増やしてしまいました。学校の仕事は今夏休みですので、5月と6月2ヶ月だけがんばれば何とかなる、そんな考えでした。
しかし、その2ヶ月は本当に過酷でした。
でも、この講座は1度も休みませんでした。
お友達になった先輩ママさんがいつも席を取ってくださいます。
「遅刻してもいいから、早退しても良いから、とにかく来なさい」と最初に励まされました。
心理学の世界は幅広い学問があるようです。
「発達心理学」というものもあり、今回のこの3年生の学生さんは、2年生のときにその授業をうけているようでした。
そして、ことあるごとにこの「発達」時期の心理の成長の話がでました。
内容が私には難しい。ということもありましたが、帰り道はいつももうろうとしていました。
人は年をとっても各段階においてあるべき像があるのだそうです。その中でも乳児期における母親との愛着関係の形成がその後の発達段階において大きな影響をあたえる、というお話が何度もありました。
これが私をもうろうとさせるのです。
うち、大丈夫かなー
私は双子だった、ということが理由というよりは、私自身が親になりきれていなかったために、
子どもを愛情をもって抱いていませんでした。
特に、最初の1年、横になって眠れたのが1時間、6ヵ月頃から3時間という具合に、ほとんど眠れませんでした。ずっと抱いていました。
その時の心境は、「早くねてー」「いいかげんにしてー」
これしかありませんでした。たまにゆうが寝ているとしんが起きてくる。お願いだからゆっくり寝たい。おいしく食べたい。寝食が思うようにならないってほんとにつらいものですよ〜〜。未だに言ってる^^;
心を込めて抱いていない。私の中にある非です。ずっとこれはひきずっています。
子育ての失敗
という言葉がでました。
その日の質問に
「失敗は取り返せますか?」
答えは
「それに対しての答えは後になって出てくる。
対応は早いほうが良い」
でした。もやもやしていました。
大学生、それも看護師を目指す人が受ける臨床心理学です。
自分が受ける側ではなく、面接をする側となる人のための講座です。
ですが、どんな話もわたしは、受ける側として、自分の今の状況やこれまでの状況と照らし合わせていました。
いつも私は大丈夫?子どもは大丈夫?そんな疑問がわいてきました。
私は昨年から、思いがけず自分の能力以上の仕事をすることになり、それでもがんばれる自分でありたいのだと、自分を励ましてがんばっていました。5月からもさらに仕事を増やしてしまい、それは無理をしていたと思います。
毎週転んではケガをしました。家族で胃腸炎になりました。
そのたびに
「この仕事は受けてはいけなかったんだ」「私にできるわけがなかった」
そんなことを何度も思いました。そう思っても、受けた仕事から逃げ出すことはできません。
精一杯やるしかありません。
頭の中は仕事のことでいっぱいです。
それでも火曜日にこの講座を受けに行くと、子供のことで頭がいっぱいになりました。この8年間を振り返る機会になり、またそれが苦しい時間でした。
先ほどの先輩ママさんにそんなことを少し話すと、「この時間だけでも子どもさんのことを考える時間ができてよかったね」って言ってもらえました。
物事はとらえようですね。
最後の講義では目からうろこでした。
カウンセリングのキーワード
1.傾聴
2.受容
3.共感
1.傾聴
「聴」とは目と耳と心が1つになること
2.受容
表面的なことに振り回されてはいけない
自分の価値観や枠組みを横において、相手の価値観で聞くこと。
簡単に評価をするとそこで終ってしまう。
3.共感
同情とは違う。相手の感情に巻き込まれてはいけない。
自分がいつも子どもたちに対している態度を振り返りました。
聞かなくちゃって思っているけど心の中で「あー君はかわっている」とか「やっぱりあんたは」なんて思っていては目と心と耳は一致してないですよねー子どもには伝わっているのです。
いつも表面的なことに振り回されているとつくづく思いました。子どもには自分の価値観を押し付けている、これは気をつけなければいけません。
もやもやしていたのは最初のうちは、うちの子は大丈夫だろうか?という気持ちでした。そのうちに原因は自分にあるというところでどんどんつらくなってきます。
まずは私が私と向き合うこと。
私は、このブログで随分自分と向き合ってきたように思います。
自信がなくて、でも欲は深くて・・・
いろいろなことを記事にしながら考えていく中で、
「自分がどうありたいか」
と、人に求めないのが一番ラクになる、そう思うようになりました。
いつも励ましてくださる皆さんのおかげで私はがんばれています。
いつもありがとうございます。
今回、思いがけず貴重な体験をさせていただけたことを感謝しています。今後、せっかくなので臨床心理学について勉強を続けるといいのでしょうが、今は自分の仕事上の勉強などで手一杯です。でも、やはりこの3ヶ月この講義を受けたことでたくさんの気付きを得られたことは今後の私の財産となるように思います。
また、この講義に参加された市民の方と最後の日にランチに行きました。自己紹介から始まったのですが、皆さん志が高い方ばかりで、子育て支援をされている方もあり、今後お互いに高めあえることができたら今回の機会がより一層意義深いものになるなー
なんて、また欲をかいております。