『あかちゃんのうた』

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Nice!

          

             松谷みよ子 ぶん いわさきちひろ え

これは、もう随分前のことですが、出産後はじめて本屋に行ったときに、
「あ、これだ!」と、思わず手にとった本なのです。

どうしてかというと、koharuさんが以前にブログで紹介されていて、
とてもとても気になっていたから。

どうしてそんなに気になったのか、読んでみてわかりました。
本当に、本当に、素敵な本でした。

お母さんが赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、顔をあわせて笑いあったり、
お外の風景を見て話しかけたり、ねんねのときにささやきかけたり、
そんな日常の語りかけが、綴られています。

おむつをかえましょう
「ふんふん なくひと だあれ
 おしっこしたひと だあれ
 のび のび のび のび いいあんよ」
               *一部抜粋

おつむ てんてん
「おつむ てんてん あわわ
 かいぐり かいぐり とっとのめ
 おててを ちょち 
 ちょち ちょち ちょち
 あんよを いちに いちに さん」
              *一部抜粋

ああこれ、自然と口に出る言葉だなぁって思います。
色んなリズムをつけて、笑いかけながら歌ったりしているなぁって。

言葉も場面も違うだろうけれど、
みんな、自然としていることなんだろうなぁと思います。
そしてこれはおかあさんが潜在的に得意なことなんじゃないだろうか、と。

ワタシは歌は得意じゃないですし、
本当に適当に歌っていることが多くて・・・

例えば、

「ミ〜ナちゃんのいいところ! 眉毛がりりしい可愛い子!
 ほっぺもまるくてぴ〜かぴか! お目目もとってもまあるいの!
 ほらほらほっぺつんつん おでこちょんちょん、

 大根あ〜し、つ〜るつる! いちにのさんでかじっちゃう!」

で、ほんとにかじってみたり。笑

でもふたりとも大喜びしてくれるので、嬉しくなります。

おかあさんの声、おかあさんの笑顔、おかあさんの抱っこ、
あかちゃんって無心にただ喜んでくれますね。
・・・・・・ありがたいことです。

特に気負わなくていいのでしょうね。

赤ちゃんを目の前にしたときに、黙っているよりも、
なんでもいいのですが、口ずさむだけで、優しい気持ちが増しますね。

それに、この本を読んでいて気がついたのですが、
「あれ、このフレーズは・・・」と聞いたことがある言葉がありました。

ワタシの母がユナミナをあやすときに使っていたりするのです。

「かいぐり」は「わくぐり」だったり少し違うところもあるのですが。

母に聞いてみると、
「う〜〜ん、そうそうおばあちゃんが(ワタシの祖母)あなたをあやすときに
歌ってたんだと思うわ」
とのことでした。

そうやって母から母へ遠い昔から伝えられてきたもの、
受け継がれていくもの、
懐かしい想い、
今も昔も変わらないあかちゃんへの愛情、

そういった感情もわきおこる本です。

まだ読んでない方、読みたくなったでしょう?笑
ぜひ、ぜひ、お勧めします。

そしてこの本を読んでいて、心温まるのは、
いさわきちひろさんの挿絵だからだと思うのです。

挿絵のひとつに、ワタシが「これぞおかあさんだわ」と思わせる
イメージがぴったりの絵があります。

髪をまとめてエプロン姿でつっかけで赤ちゃんを抱っこして、
ちょっと外を歩いている、
そしてふたりの視線の先には小さな花が、
そんな風景です。

自分はそんな姿はしていないけれど、なぜ懐かしく感じるのでしょうね?

で、最近は黄昏泣きがなくなってきたので、
母の家に夕方に行ったときにはひとりづつ抱っこして外をすこ〜し
歩いたりしています。

普段はどうしても二人一緒にベビーカーが多いので。

抱っこでちょっとお散歩して、目で見えた風景を言葉で伝えています。
ワタシも幸せな時間を過ごさせてもらっているのです。

作者があとがきの最後に、こう述べています。

「どうぞ、おかあさんの言葉で、声で、あかちゃんにお話をしたり、うたったり、
あそんだりしてあげてください。この本がそのきっかけになれば、
こんなうれしいことはありません。」

お母さんで良かった、そう思います。

裏表紙。可愛い靴ですね♪

ご訪問ありがとうございました!読んでて幸せな気持ちになる本でした。
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感謝、感謝です♪

投稿者: ゆらゆらママとお気楽パパとふたご達 投稿日時: 2007-07-24 (火) 23:40