早いもので6月を過ぎ、今年も残りの方が少なくなってきた。夏至が近づいた夕暮れは、7時も近いというのに明るくて、ついこの間までどっぷりと日が暮れた夜の町を、背中をまるめながら寒さに震えて仕事から戻ったことを思いだす。双子たちは、文句をいいつつも、夜遅くまで勉強に励み、受かることが目標だととらえる気持ちになってきた。ふと、今こうやって過ごす光景が、もしかしたら夢ではないかと思うことがある。私でさえ、すらすらと解けないような問題にとりくみ、毎週何時間も勉強をしなくてはならない日常は、ほんと...