赤ちゃんの寝かしつけは、
飛行機のランディングと一緒である。。。
相変わらず「理由そっちのけのグズリ」は、
美帆真帆ともに、現在進行形。
しかし、ヒトの学習能力はたいしたものだと思う。。
「“不便の中”で生活をしていても、
人は勝手に知恵を使い、
それを克服して日々を楽しむ」
これは、オイラが駆け出しの頃、
映画監督の大林宣彦氏にインタビューした際のセリフ。
自身の郷里であり、映画の舞台として頻繁に登場する、
「尾道」の街で生活する人々の特性を、
端的に表した言葉、、なのだと理解している。
育児は、たしかに平凡な生活の中に、
良い意味でも、悪い意味でも大きな刺激を与える。
しかしそれは、快適だった暮らしを一変させ、
それまで右から左へ規則正しく流れていたはずの時間を、
乳児の気まぐれによってイレギュラーに制御され、
生活の中に突然として「不便」を感じさせる。
しかし、そんな障害物だらけ生活の中にあっても、
時間の経過とともに、それは次第に、また勝手に解決され、
日々の生活サイクルは自然と出来上がってくる。。
「あぁ〜マイッタ!」と思っていたグズリを解消する術も、
何となく身に付くようになり、当初は高かったはずのハードルも、
いつの間にか、それが地上の高さであることに気づき、
なぜか、毎日をフツーに闊歩できるようになっている。。。
尾道は坂だらけで、車など入る余地のない「不便」な街。
しかし、それでも人はそこに住んでいる。
宅急便の荷物も、郵便局員が渡す手紙も、
人を介していつの間にか届けられるシステムが自然と構築。
知恵と思いやりの精神が宿う唯一無比の街なのだ。。。
一昔前のヒトは、育児程度のちょっとした障害くらい、
ヒョイ、とばかりに乗り越えていただろうに、
あらゆることが便利に出来上がっている都会での暮らしを手にして、
ママやオイラは、人間が本来持っていた創意工夫という名の知恵を、
双子を授かったことによって、ようやく取り戻しつつある。
何せ、最近、こんなオイラでも、
よーやく育児が楽しくなってきた。。
でもって、、
ランディングのハナシ。。
抱っこで寝かせる術は、いつ身に付いたか分からない。
でも、大泣きしたところで、最近は焦ることなく、
オイラの腕の中で...