子供の装具

45
Nice!

遠方からお子様の靴についてご相談にいらしたご家族がいらっしゃいました。麻痺のため病院の先生から勧められた装具についてのご相談です。

金具が剥きだしになった靴型装具が現在のお子様について必要なのかどうなのか?別のデザインのものを製作することも出来るのか?という内容です。同じ母親としてやはりその金具剥きだしの装具を子供に付けることに抵抗があるというのは想像できます。職人の意見としては「ハイカットのブーツタイプをオーダーシューズで製作し、同じ機能を持たせることは出来るけれども、それ以前の問題としてもう少し成長を待ってつかまり立ちを始めてから作るもの遅くないと思うし、足専門の先生に相談してみてはいかがでしょうか。」ということでした。

ちょくちょくご来店される別のお子様のお話しなのですが彼が生まれた時、病院の先生からは「たぶん歩けるようにはなりません。排尿も諦めてください。」と言われたそうですが4歳現在の彼は店の中を駆け回り、スキップしたりしています。笑

これまた別のテレビで放映されたお話しなのですが生まれつき難病で歩くことが出来なかったお子さんにご両親は改造三輪車を作り、ペダルと子供の足をくくり付け毎日練習させたところ少しづつ足が動くようになりその後装具を作って歩く練習を始めたのですがその装具自体が彼女の機能を弱めていると考え試行錯誤で別の歩行のための補助器具を作ります。驚くのはこれは専門家の考えではなく、すべて子供の母親が考えて実行していることなのです。子供の可能性を信じて全身全霊で子供の成長を手伝っているのですね。

上記のご家族も含め、こういう話を聞くとやっぱり子供は親を選んで生まれて来るって本当なのかなと思います。

投稿者: 足と靴と双子 投稿日時: 2007-07-10 (火) 17:36