双子を望むなら、ある程度の双子に関する知識や仕組みは覚えておきましょう。双子の妊娠には一卵性と二卵性の2種類があります。双子の一卵性は、本来なら1人の赤ちゃんを妊娠するはずの元の受精卵が、受精後早い時期に二つに分かれたもので、二卵性は、2組の別々の卵子と精子が受精したものが一卵性の双子で、遺伝やホルモンの分泌に多少関係があるようですが、一卵性は偶然できる双子です。一卵性の双子を妊娠した場合、もともとは一つの受精卵だったので、遺伝子は2人共同じです。もうひとつの双子、二卵性の妊娠では一卵性と違い、二人の遺伝子は異なっているので、誕生日はたまたま同じですが普通の兄弟姉妹と変わりなく、兄弟が一緒に生まれてのと同じです。一卵性の双子の妊娠の場合、必ずどちらかの男の子2人か女の子2人の同姓の組み合わせになりますが、二卵性の場合は、二人が男の子と女の子ならすぐに分かりますが、同姓の場合は、厳密には遺伝子の検査をしない限りは、はっきりしないのです。一つの受精卵が二つに分かれて妊娠する一卵性の双子の場合は、神秘的とも言えるまったくの偶然で、一卵性の双子の妊娠の経緯と全く違う二卵性は、排卵を司るゴナドトロピンというホルモンの分泌量などに関係があるようで、不妊治療で排卵誘発剤などの薬などを飲んでいる人は2卵生の双子が生まれやすいとも言われています。一卵性の双子を妊娠したお母さんは自分の子供を見間違えないかという不安も抱くようです。しかし、いくら一卵性の双子でも妊娠中から2人が全て同じということはないので、不安に思う事は決してありません。現在日本では双子の出生率は増加していて、一卵性の双子が生まれる確率は、1000の出産に対して4組で、世界各国どこでもそして今も昔もほぼ一定ですが、二卵性の双子が出産する確率は一卵性と違い、人種によって大きく異なり、また日本人は比較的少なめとされてきましたが、1986年から上がり始め、89年以降は急上昇しています。そして97年には一卵性の双子の確率を上回りました。一卵性の出生率は以前と変わらず250出産に1組ぐらいですが、2卵生の双子の出生率は1997年に一卵性の出生率を上回り、2卵生の双子が増えたことで、全体の出生率も上がってきています。