【 部活 】【 思わず涙が… 】

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Nice!

1月にあった卓球の団体戦の試合で、KO君達は同じ中学の先輩達 Aチームと

決勝トーナメント1回戦で あたりました。

同じ中学のAチーム(先輩)とBチーム。

普段の練習でも対戦しなれた者同士の試合は、まずは、誰がどの順番で出てくるか?の

対戦相手の読みから始まり、メンバー表をお互いのぞき込んで「えぇ~」ってなったり…ちょっと和やかな雰囲気で始まりました。

団体戦1試合目は、1年生チームのエースが先輩に勝って、まずはBチームが1勝。

2試合目は、先輩チームが勝ち 1勝1敗。

3試合目は、先輩チームのNO1とNO2の先輩ペアとダブルスの試合。

同じく1年生チームも1年生のNo1とNo2(KO君)のペアで、先輩ペアに挑みます。

1セット目は、11-8で1年生チームが まさかの先取。

2セット目  6-11で2年生チームが 当然 取り返し

3セット目 11-7 で 1年生チームが 頑張って取り返し

4セット目  8-11で 負けられない2年生チームが取り返してフルセットに。

5セット目 11-8で 1年生チームが頑張って最終セットを取って勝ちました。

1年生チームのペアは、中体連などの団体戦のダブルスでも出ているので

そういう試合勘みたいなものもあるんじゃないかと思いますが、まさか勝つとは!

見ていて、とても面白い試合でした。

4試合目も接戦。1年生チームは、2-3(4-11,12-10,12-10,6-11,5-11)で、惜しくも負けてしまいましたが、2、3セット連取したときは、もしかして…!って思いました。

この試合は、相互審判で1名ずつ審判を出して試合をしていたのですが、この4試合目の審判をしていたのはKO君。途中から、だんだん青ざめて落ち着きを無くしていくのがよく分かりました。

KO君は、5試合目に、うちの中学のエースと対戦予定でした。

惜しくも1年生チームは、この4試合目を落とし、試合の勝敗は5試合目にかかります。

こういうプレッシャーのかかった試合が、大の苦手のKO君。

もう、立ち上がりからボロボロです。

普段、なかなか本気で相手をしてもらえない自分のチームのエースとの対戦に 焦りっぱなし。

気持ちを立て直せず、流れも呼び込めず、先輩に格の違いを見せつけられて 、0-3(4-11,2-11,4-11)で、ストレート負け。

負けて挨拶の握手をした瞬間から、KO君の目からは涙があふれ、タオルで顔を覆ってました。

対戦した先輩チームと一緒に、自分達の観客席に戻る1年生チーム。

KO君もタオルで顔を覆いつつ、みんなと一緒にいました。

たけ父さんと声をかけようか?相談しましたが、こんな時に親が側に来たら嫌だろうと

試合を見ていた観客席で、そのまま様子を見ていました。

KO君の隣には仲良しのK・T君が座り、反対側の隣には男子部の主将が座り

もっと遠巻きに、みんなが座るのかと思っていたら、みんな近くに いつも通りに集まっていました。

KO君の座った席は一番後ろで、後ろは通路になっていて、そのKO君の後ろの通路を

KO君に勝ったエースの先輩が、話しかけようか、どうしよう、というように行ったり来たり。KO君の様子を心配そうに見ていました。

なんかとても その卓球部の空間が 暖かで優しくて、KO君は、いい仲間に囲まれて卓球が出来ているんだなぁと とても暖かな ほっこりした気持ちになりました。

しばらくしてKO君が自主的に私たちのいる観客席に報告に来ました。

「僕の前の試合で友達がフルセットで頑張っていたのに、僕は あんな試合で、もっとやれたのにって悔しかった。」

そうKO君は言っていました。

後で聞いたら、KO君が泣いている間、みんな いつもと変わらず ただ側にいてくれたそうです。

次の決勝トーナメント2回戦で エースの先輩の試合の時に

「負けて悔しかったら、この試合、どんな癖があるか、よく見ておけよ。」って

他の先輩が、KO君にアドバイスしてくれたそうです。みんな優しい。

最近では、少しずつKO君も、今まで勝てなかった先輩に勝ったり出来るようになって

1セットも取れなかったエースの先輩からは、1セットは取れるようになったり

少しずつ力の差をうめて、頑張っているみたいです。

TO君は、まだ先輩達には勝てないけれど、先輩達が引退するまでには…!って頑張っています。

そんな ふたりを見ていると、ちゃんと青春してるなぁって微笑ましくて、このまま頑張ってほしいと思うのでした。

投稿者: ゆっくりいこう 投稿日時: 2015-02-21 (土) 09:06