【KO君 編】
団体戦の翌日、県大会出場をかけて個人戦がありました。
KO君は、緊張で前夜 眠ることが出来ず「4時間しか寝られんかった…」と言って
起きてきました。
風邪は、前日より良くなっているようだったけれど、半端じゃないくらい緊張している様子でした。
1回戦は、危なげなく3-0のストレートで勝ち、2回戦進出です。
その2回戦の相手は、先輩達から「○○君は強い。頑張って勝って県大会行けよ」と
アドバイスをもらっていた相手。
1ゲーム、2ゲームとKO君のサーブが調子よく、相手は少し焦ったのかミスを連発してくれて、あっさり2ゲームを取りました。
しかし3ゲーム目から、相手が作戦を変更しスマッシュなど強打をやめて
コーナーをつく丁寧なコース狙いに変更してきました。
すると、KO君もミスが出てきて、焦りから崩れ2ゲーム取り返されました。
最後の5ゲーム目は、KO君 もうぼろぼろで、ゲームの流れが相手に行ってしまって
為す術なく負けてしまいました。
KO君は、たぶんサーブ力は あるんだと思います。
今までの試合でも、サーブで崩して点を取る形が、KO君の得点パターンでした。
けれど、サーブで押している間に、ちょっと心に隙が出来るというか
上手くいかなくなると焦って崩れてしまい、それが試合中に立て直せないことが
多かったです。
この日の調子は体調も悪く、KO君曰く「練習の時の力の半分も出せてない…」と言っていました。
確かに今までの少ない試合経験の中で、調子のいい時に比べたら
力は出せてなかったと思います。
県大会がかかった試合で力を発揮出来なかったのは、すごく残念です。
試合に負けた後は、審判兼得点係をする決まりになっていて、すぐには話せなかったけど、KO君が審判を終えた後、少し話しました。
その時は泣くことなく「負けちゃった」と言っていましたが、部活のみんなの所に
戻って「2ゲーム取ってたのに…」って悔し泣きをしていたそうです。
いや、親の私でも悔しいから、そうだろうと思います。
KO君は、団体戦でも個人戦でも県大会出場を目標にしていました。
出場選手もそう多くなくて、2回戦まで勝って(1年生の)ベスト8に入ったら県大会でした。
それが後1歩で消えました。
KO君が負けた相手は、KO君の友達のK・T君と決勝を戦い、勝って1年生の部で優勝しました。
優勝した選手にあたったのは運が悪かったかもしれないけれど
負けは負け、なのが悔しいところです。
「なんで僕、県大会に行けなかったんだろう。」って ぼそっと独り言をよく言います。
悔しいんだろうな。たまんないな。
自分の悔しい思い出とリンクして、ちょっと切なくなります。
試合を見てくれてた部活動を引退した3年の先輩から
「次は○○君に勝って県大会行けよって励まされた 」
そんな風に励ましてくれる先輩もいます。
1年生からは、K・T君と もう1人 S・K君が県大会に出場します。
「 K・T君には、なかなか勝てないし、S・K君は最近強いんだよね。僕、負けてるかも。頑張らなくちゃ!!」というKO君の言葉を聞いて
親として、県大会に行くチームメートにおめでとうって思う気持ちと
正直、「いいなぁ。K・T君とS・K君」と思う気持ちもあって、少し気持ちが晴れなかったのですが、チームメートの強い所を認めて 僕も頑張ろうって思っているKO君の気持ちにふれ「自分、器が小っちゃいなぁ」って反省しました。
みんな頑張ってるもんね。
でも、私が悔しいんだから、KO君は もっと悔しいよね。
なんか落ち着かなくて、これからある試合を一覧表を作って
KO君の机の前のホワイトボードに貼っておきました。
帰宅したKO君が気がついて、その一覧表を見て
「おお~母さんありがとう。おっ、次の試合は1年だけ?」
(試合によって学年別だったり、1、2年一緒だったりするので、過去データをネットでしらべて書き添えておいた。)
「そうみたいだよ。学年別みたい。ちゃんと調べたんだよ」って言ったら
「母さん、どんだけ親ばかなん? でも、ありがとう」とKO君。
うん。うん。KO君 頑張って!
昨日、もらってきた試合予定のプリントには、練習試合が追加されていて
中体連の県大会まで試合や練習試合に他校との合同練習もあり、中間テストもありで、中学生も大変です。
でも その中で頑張って自分の目標に近づいてほしいです。
願わくば、県大会の団体戦メンバーに再び入ってほしい。
頑張れ!KO君!
□□□
KO君とTO君の部活の話 中体連の地区大会まで、 やっと完結です。
読んでくださった方、ありがとうございます^^
少し前に書き上げた文章なので、実際には、中間テストも終わっていて
部活では、合同練習も終わって、新しく入った練習試合も先週末にありました。
中学校は、勉強やクラスのことだけじゃなく
部活動も大きな位置をしめているんだなぁと実感しています。
そんなKO君とTO君の毎日を書き留めていけたらと思っています。