絵カードでの要求①

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Nice!

学校に入って、さっそく絵カードでの要求の練習が始まりました。使うのはPECS(ぺクス)というシステムの道具。その子の発達段階に応じて、文字や写真・絵カードだったりする小さいカードを先生・クレヨン・くださいのように単語ごとにを自分で組み合わせて、会話をします。ツヨは字が読めないので、実物の写真をラミネートしたものが、システム手帳のようなものに、いくつかマジックテープでくっついている先生の手作り品。それをビリッと外して、出来る子は文を作って、先生に渡して要求をします。自分の気持ちをしっかり伝えられるツールとして、もちろん多少会話のできる子にも有効です。今は一番要求しやすいものとして、先生とのからだ遊びや、小さなお菓子を使っています。これがだんだん、私達が生活に必要な単語になっていきます。そう、いつかは「お腹が痛いです。」「のどが痛いです。」「寒いです。」などからだの不調を訴えることができたり、「もう一度行きたいです。」「買い物に行って○○を買いたいです」と行きたいところに行きたいと言えたり、「楽しいです」「退屈です」「○○が好きです」など、感情を伝えたり、今はさぞかし不自由だろうと思えることを、助けるツールになってくれることを目指します。いつか大人になったとき、たくさんの名詞や動詞や形容詞(出来る子は助詞も)がつまった、重たいPECSを腰に下げ、堂々と歩く青年になってほしい・・・。夢ですね。私達が、いとも簡単にコミュニケーションできていること、その、せめて一体何パーセントくらい自由に伝えられるようになるのか、そもそもそこまで伸びるのか、どこまで習得できるのか、まったく分かりません。まだコミュニケーションの便利さに、ツヨは全く気づいていないし、自信を持って発信するという、もっとも苦手な部分が、限りなく弱い。今やっと入り口に立ったところです。今度学校の先生が家庭訪問で親に対しても含め、指導してくれるそうなので、とても楽しみなのです。      ↓              よろしかったら応援のクリックをお願いします! ↓にほんブログ村

投稿者: 手をつないで行こう 投稿日時: 2009-06-24 (水) 22:47