兵庫県、香美町にある、大乗寺。応挙寺とも呼ばれるこのお寺には、円山応挙とその弟子達一門によって描かれた日本一の襖絵を堪能する事ができる。描かれた時のままと言っていいほどに、保存状態は良く極めて貴重。仏間を中心とした東西南北の和室には、それぞれ「持国天」、「増長天」、「広目天」、「多聞天」の四天王が司る世界を表現しており、お寺そのものが一つの立体曼陀羅になっている。金地に墨で描かれた「孔雀」は、幽玄的な美しさと言うよりは絢爛豪華でモダン!金地に負けないくらいの存在感と凜とした美しさにうっとりしてしまいました。