間取りと子育て

47
Nice!

私がマンションを選ぶときに、毎日チェックしていたサイトがあります。以前にもご紹介しましたが、「マンションの間取り」様です。マンション選びって、価格はもちろんですが、まずは立地、それから部屋数・・・って感じ探していくことが多いですよね。我が家もそうでした。まず駅の近くという立地条件は必須、5人家族だから4LDK、というのが最低条件。そこから絞って、共用施設とか住宅設備とか見て、そして間取り・・・となるわけですが、普通のマンションの間取りって、結構似たり寄ったり。ならそれでいっかー、なんてことになってしまいがちですが、よくある間取りって、実は落とし穴がいっぱいなんですよね。このサイトをチェックしてると、それがよーくわかります。玄関からすぐの個室、共用廊下に面した浴室の窓、リビングの奥にある窓の無い和室、そういう当たり前のマンションの間取りが、実は生活していく上で問題だということ、私もこのサイトを知るまで気が付きませんでした。それ以外にも、マンションの間取り図を見る上で、必ずチェックしておかなければいけないポイントがいっぱいあります。そしてそのサイトがこのたび書籍になったと聞き、早速読ませていただきました。たくさんの実例とともに、間取り選びのポイントがわかりやすく説明されています。目から鱗なこともいっぱいです。その間取りで幸せに暮らせる?我が家が契約した間取りは、間取りさんに、「頭の良い子が育つ家」としておススメです、と評価していただき、本当に安心できました。この、「頭の良い子が育つ家」的な書物は、いくつか出版されていて、一時期話題にもなったと思います。私が読んでみたのはこちら。「頭のよい子が育つ家」のつくり方具体的に間取りがいろいろ紹介されているのではなく、家族のあり方やライフスタイル、エコロジーから果ては社員教育まで、工務店の社長さんをされている著者の、家作りに対する思いがいっぱい詰まった本です。そんな社長さんがおススメする、子どもにとってよい間取りは、なるほどなあと頷くばかりです。あ、ちなみに、この著者の言う「頭のよい」というのは、イコール「勉強ができる」というのとはちょっと違います。それも、読んでいてフンフンなるほどと思いました。この二冊を読んでみて・・・今、犯罪の低年齢化が進んでいますが、これも一つは、間取りによるものが大きいのでは、と、ふと思ってしまいました。昔は、個室も少なく、家族で居間で囲炉裏を囲んで団欒し、夜になればみんな一緒の部屋で寝て、家族のコミュニケーションがいやでもとれていたことでしょう。それから私が子どもの頃に多かった団地形式の住宅は、玄関からすぐリビングになり、そこを通ってから、ふすま一枚で子ども部屋に入る間取りが多かったと思います。でも一戸建てと言えば、普通は、玄関から入ってすぐに二階の子ども部屋につながる階段があります。マンションでも同じ、玄関から入ってすぐ両脇に、個室が二つ、そしてそこが子ども部屋になっています。こういう間取りだと、親が知らない間に、それこそ、夜中でも出入ができる状態になってしまいます。子どもが友達を連れてきていても、奥のリビングにいる親にはよくわからない。食事の時間が違えば、家族が顔を合わせることも少ない。ベッドと机が置ける広さで、クーラーやテレビがあり、プライバシーが保てる快適な子ども部屋は、個室ではなく孤室になってしまうのです。そうやって育った子どもが、何かのきっかけで、引きこもりになったり、何か罪を犯してしまったり・・・考えすぎかもしれませんが。さて、我が家の間取り。個室は子どもたち三人に、それぞれ用意していますが、トイレに行くにも外へ出るにも、必ずリビングダイニングを通らなくてはいけません。きっと、思春期になると、ウゼーとか思われるでしょうが、それでもいいのだ。うん、いいのです。この二冊を読んで、改めて、我が家のマンション選びが間違ってなかった、そう思ったのでした。

投稿者: My Little Boy 投稿日時: 2008-08-22 (金) 21:34