東に、道にひっくり返って泣く子がいれば、行って、もっと手足もバタバタするといいよ、と教えてやり、西に、お菓子の棚にしがみついて離れない子がいれば、行って、いっしょに「お菓子が欲しいよー!」と合唱し、雨の日は、傘なんて持つのイヤだと叫び、風の日は、傘さして空を飛びたいと地団駄を踏む、そんなダダを決して力づくで抑えようとせず、理屈で納得させようなんてムダなこともせず、ただ、ダダと遊び、ダダを楽しむ。そういう“ダダの達人”に、私はなりたい。最近読んだ育児本に書かれていた詩?です。川井道子さんというライターの方が娘さんを育てながら習得した育児コーチングついて書かれている面白い本でした。我が家の双子の一人も感受性が強く、我が強く、何でもないことでも激しく反応します。喜ぶ時も怒る時も...こういう子供を育てる母親はとても苦労します。例えば欲しいものが買ってもらえなかった時、行きたい場所に連れていってもらえなかった時、道端で泣き叫び、周りのひんしゅくを買い、結局親は子供の要求を受け入れてしまう。園や心理の先生に相談しても「自分の意見を言えることはとっても大切ですよ。むしろ大人しく育てやすい子に限って小学校でうつ病にかかり自殺しちゃう子もいるんですよ。成長だと思って喜びましょうよ。」と言われてしまいます。本当にこれでいいのだろうか?このまま成長したらきっと彼女が困るのではないか?社会経験をしている方だったら出会ったことがあるのではないでしょうか?「しょっちゅうキレていて皆の鼻つまみもの。あの人とだけは同じチームで働きたくない。」と思われてしまう人。こういう人間になってしまったらどうしよう...もうちょっと厳しく育てた方が良いのだろうか?ある本に書かれていたのですが「子供には財産を残すより、ハイレベルな教育をするより、心のやさしい勇気のある意志の強い子に育てよう。結局それが子供を幸せにする。」と書かれていました。う~ん難しい。そんな時に出会ったこの本は頭の中の霧が晴れるように分かりやすく子供のダダの対応が書かれています。要は子供を変えずに親が変わるということです。私の対応が変わることで子供自身が変わっていきます。ケースバイケースはあるだろうけど、厳しく叱らず自分で気付かせます。譲れないことはぜったいに譲らない。その代わり気持ちだけは理解してあげる。もちろん上手く行かない時もあるけれどそれはそれで「まぁーいっか。」で切り抜けて行く。私もいつかダダの達人になりたいです。