9月5日(土)・・・大会3日目のこの日は前日までの濃霧⇒曇りの予報から一転して、朝から晴天の予報でした。当日はこの辺り特有の放射冷却により、低地に霧がかかり、高地に行くほど青空になるという、富士山周辺が雲海になる天候でした。雲海の水面・・・霧と晴れ間の境目はちょうどこのゴルフ場付近で場所によっては天候が全然違っていました。ホールインワンが懸かったNo16ショートホールのグリーン横からみた富士山と逆さ富士。朝の静寂がこの後の白熱したトーナメントを見守っていたようでした。言うまでも無く、今大会の人気ナンバーワンは、遼くんこと石川プロです。彼のプレーを・・・と言うより彼を見ようと多くのファンが彼の行くところを鈴なりになって移動していきます。遼くんがバンカー練習場にお目見えしました。新聞でも取り上げられていましたが、この日はブラックのパンツでとても大人っぽくてカッコ良かったです。彼のすごいところは、必ずクラブハウス内のフロント、マスター室にきちんと挨拶をしてからコースに向かうところです。練習ラウンド初日には、わざわざマスター室の窓から顔を入れて、「今年もお世話になります、宜しくお願いします!」と挨拶してくれました。ゴルフから離れれば、あどけなさ充分で、年齢相応の好青年ですが、ゴルフに対する姿勢、言動はベテランプロも見習って欲しいくらいプロフェッショナルですので、そのあたりが彼の人気の所以でしょう。スタッフも応援したくなるってものです。さて、練習グリーンに多くのギャラリーを連れてやってきました。このゴルフ場の練習グリーンは他所と比べてとても大きいのですが、トーナメント期間中は何故これだけの大きさが必要かよく分かります。大勢のプロが富士桜のモンスターグリーンのニューベントA2の感触を確かめるように転がり具合を確認します。余談ですが、このA2は、かのマスターズ開催コースのオーガスタのグリーンと同じ品種で、超高速グリーンにする為に最適な芝種です。さて、そろそろ最終組がスタートという頃にはスタートホールのNo1には黒山の人だかりが・・・410ヤードのコース外周を囲うようにとにかく、人、ひと、人でした。この状況でゴルフが出来る事がすごいと思いました。(私は何処に飛んでいくか分かりませんので・・・)土曜日は−8で単独首位でスタートとし、3打伸ばして−11で迎えた最終No18ミドルホールのグリーン周りには最終組のホールアウトを見ようと数千人のギャラリーで埋め尽くされていました。最終日を明日に控え、2位久保谷プロとの差は2打・・・トーナメントの最終日としては非常にエキサイトな展開が予想されるバランスの良い順位になりました。