小さなクラス

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Nice!

5月の最後の週から、TO君は、国語と算数が個別指導になりました。TO君には、告知の時に使った絵で、「小さいクラスと1年○組さんと行ったり来たりしてお勉強することになったよ。」と話すと「寂しい…。」と言いながらも分かってくれました。TO君に「小さいクラスで、お勉強したいものは何?」と聞くと「こくご!」と返事が返ってきました。少し前から、宿題をするスピードが、KO君と全然違って来ていました。苦もなくサッサと終わらせるKO君に対して、TO君は明らかに嫌そうに宿題をしていました。「どうして国語なの?」と聞くと「ザワザワして、うるさいから。落ち着いて書けない。」と…。「算数はどう?」と聞くと「うん、そうだね。」と言うので「算数も小さいクラスでいい?」と話すと「うん、いい。」と言っていたのですが…。やっぱり寂しいようで、小さいクラスに行く時に、先生を少し困らせたようです。私も、参観日の様子とか、宿題のスピードとか、KO君との違いがハッキリと分かるので、個別指導を受け入れることは出来ました。でも、いざ、そうなってしまうと、あせるというか…なんというか…。TO君の隣に、KO君がいつもいることで、比べてしまって、頭では分かっているけど、気持ちが…ね、少し辛いです。でも、一番辛いのは、クラスのお友達から、ひとり離れて小さいクラスに行くTO君なんだと、自分に言い聞かせて、TO君のことを見守りたいと思います。つい、KO君と同じようにと思ってしまうので、「今は、ここまで出来ていたら大丈夫。」ということを、小さいクラスの担任の先生に聞いて、宿題を見てあげようと思います。ただ、小さいクラスに行くことは寂しいけれど、負担は軽くなったのか、朝、私を待たずに玄関をKO君と一緒に出て行きました。今までは、私と一緒じゃないとダメだったのに…。こんな風に少しずつ、ゆっくりと小学校に慣れていくのかな?ゆっくりでも、しっかりと勉強を理解して、頑張ってくれるといいな…と思います。****************************************…と書いたのは、5月の終わり頃。更新が、出来ないでいる間に、もう1ヶ月が経とうとしています。クラスのお友達と離れての国語と算数の個別指導。「大丈夫かな?」と思って心配していましたが、国語と算数の個別指導が始まって、すぐに…それはもう、とっても、学校から帰ってからの機嫌が良くなりました。それまでは、床に寝転がって、起き上がれないくらい疲れていたのが、KO君と同じくらいの疲れ?になりました。(…って、どんななの・笑)宿題を始めるのも、宿題をするスピードも速くなり、思わず…「ねぇ、TO君。気のせいか、○○ぐみ(情緒学級の名前)での授業が始まってから、とっても機嫌がいいみたいなんだけど。」…というと、「気のせいじゃないよ!」(TO君)「えっ?」←思わず聞き返した。「気のせいじゃないよって! だって教室はうるさかったんだもん。」(TO君)もう、この「気のせいじゃない」っていう台詞に驚いて、そして、笑ってしまいました。そうなんだ。聴覚の過敏があるTO君には、とってもうるさかったんだね。以前、読んだ本の中に、聴覚過敏のある人は、大勢の中で話を聞いているとき、話している人(先生)の声と、周りのざわめきの音とが、同じボリュームで耳に入ってくるとありました。講演会などをテープに取ると、講演をしている人の声が、周りのざわめきの音で、ものすごく聞き取りにくいそうです。それと同じ状態が、TO君の耳から聞こえている音なんでしょうね。定型の人は、脳が、必要な情報の音と、そうでない音を調節して、必要な情報の音を聞きやすくしているそうです。なので、○○学級での個別指導に変わってから、さらにまた落ち着きました。個別授業以外の授業は、教科によっては、交流学級で、情緒学級の担任の先生の介助なしで受けられるくらいになっています。勉強も、クラスのみんなと進度を変えることなく、進んでいます。宿題も、クラスのみんなと一緒。ちゃんと、宿題 出来てます。ただ、少しKO君より時間がかかるけどね^^まぁ、それは、よしとしましょう。親としては、もっとこうなって欲しいという願いは、あるけれど、とりあえず、お友達とトラブルもなく、パニックも起こすことなく、給食も完食で(笑)、元気に帰って来るので、今は、ゆっくりと小学校生活に慣れて行くように、見守る時なのかな。お世話になっている、特別支援教育のコーディネーターの先生の言葉。「時には、やり過ごすことも必要。」そうなんでしょうね…きっと。無理をさせないように、少しずつ出来ることを増やしていこうと思います。↑ランキングに参加しています。ポチッと応援のクリックをしていただけたら、うれしいです^^